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ArcチェーンはUSDCをネイティブガスとする初のL1ブロックチェーン
→ 決済・為替・企業利用に特化し、EVM互換でエコシステム展開を狙う。
CircleのQ2決算でUSDC流通量が前年比90%増加
→ ステーブルコイン需要の拡大が業績にも顕著に反映されており、市場の成長を裏付け。
Arcチェーンは金融機関向け設計(FX自動化・予測可能なガス代・高速確定)
→ 決済インフラとしての導入が進めば、実需ドリブンでのWeb3拡大が見込まれる。
中央集権性への懸念(バリデータ数、取引巻き戻し、Circle主導)
→ 分散性と透明性のバランスが、コミュニティ・開発者からの信頼獲得に重要。
競合L1/L2チェーンへの影響と、USDCの他チェーン展開との関係性の変化
→ SolanaやEthereumなど既存プラットフォームとの棲み分けが注目ポイント。
米ステーブルコイン発行企業Circleは、2025年第2四半期(Q2)の決算発表とともに、新たなLayer‑1ブロックチェーン「Arc」のローンチを先行発表しました。USDC決済に特化し、金融機関や企業向けの安定性と高速性を追求した設計が特徴です。
Q2 2025 決算サマリー
- 売上・収益
- 第2四半期の総収益は6億5,810万ドルと、前年同期比53%増を記録しました。
- USDC流通
- USDCの流通額は2024年Q2の約32億ドルから90%増の613億ドルに。さらに2025年8月10日時点では652億ドルに達しています。
- 損益状況
- 純損失は4億8,210万ドル。主に6月のIPOに伴う5億9,100万ドルの非現金費用が影響しています。
- 株価・資金調達動向
- IPO後に一時は株価が急騰(最大292ドル程度)したものの、現在は概ね160ドル台で推移。
- また、新たに最大1,000万株の公開売り出しを発表。うち200万株がCircle自身、800万株が既存株主からの売出し。調達見込みは約3億940万ドル、オプション行使時は最大5億4,260万ドル。
Arcチェーンの概要
- 発表日時
- 2025年8月12日に正式発表。
- 目的・特徴
- ステーブルコイン(USDC)決済に特化したLayer‑1ブロックチェーン。
- EVM互換性を備え、既存の開発ツールが利用可能。
- 技術仕様
- ネイティブガスはUSDC。予測可能な手数料体系を実現。
- 自動FXエンジン搭載、サブ秒最終確定、選択式プライバシー機能など企業利用に配慮した設計。
- コンセンサスはInformal Systems開発のMalachite 技術を継承。
- 性能目標
- バリデータ数20で3,000TPS、最終確定350ミリ秒未満。バリデータ数を4に絞れば10,000TPS、100ミリ秒未満のレスポンスタイムを目指す。
- 開発・展開計画
- 非公開ネット(private testnet)は数週間以内、パブリックベータ(testnet)は2025年秋〜年末、メインネットは2026年を予定。
- エコシステム統合
- Circleの既存サービス(CPN、USDC、EURC、USYC、ウォレットなど)と完全統合し、相互運用性を確保。
評価と批判
- 称賛ポイント
- ステーブルコイン取引に集中した、高速・低コストなインフラは企業利用やクロスボーダー決済に適しており、ニーズに合致した設計。
- 懸念される点
- 中央集権的な設計であるとの批判。事前承認されたバリデータによるコンソーシアムチェーンではないか、USDCがガスになることで独立性が担保されないのでは、という意見。
- 特にAdam Cochran氏は「トランザクションの逆行が可能な設計は、分散型の原則に反する」と指摘。
今後の注目点
| 項目 | 注目ポイント |
|---|---|
| パブリックβの反応 | 開発者や企業からの採用・フィードバック |
| 分散性 vs 中央性のバランス | コミュニティ側からの信頼構築(ガバナンス設計など) |
| USDCエコシステムへの影響 | 流通・利用がArcでさらに加速するかどうか |
| 競合との比較 | StripeのTempoや他のステーブルコイン特化チェーンとの比較優位性 |
想定される影響コイン一覧(Arcチェーン発表とCircle決算を受けて)
| コイン名 | 影響度(高・中・低) | 影響の方向性 | 理由 |
|---|---|---|---|
| USDC (USD Coin) | 高 | 上昇要因 | Arcチェーンのネイティブトークン(ガス)に採用。エコシステム拡大と流動性増加が見込まれる。決算でも流通量大幅増。 |
| ETH (Ethereum) | 中 | 中立〜下落要因 | USDCの主な活動基盤だが、ArcチェーンがEVM互換であるため、一部ユースケースが移転する可能性あり。ガス用途はUSDCに移行する可能性も。 |
| ATOM (Cosmos) | 中 | 上昇要因 | ArcのコンセンサスにCosmos系技術(Informal SystemsのMalachite)を使用。Cosmosエコシステムの存在感が増す可能性。 |
| CIRCLE (Circle株/トークン化証券) | 高 | 上昇要因(中長期) | ArcチェーンとUSDC収益モデルが連動。Arcの成功がCircleの財務安定性と収益源拡大に直結。 |
| SOL (Solana) | 中 | 中立〜下落要因 | CircleはUSDCをSolanaでも発行しており、現在も強力なパートナーだが、Arcチェーンへの重心移動で競合関係に発展する可能性。 |
| AVAX (Avalanche) | 低 | 下落要因 | CircleがUSDCを発行するが、Arcが最適化されたL1として登場すると、他チェーンでのUSDCの使用が相対的に低下する可能性。 |
| STRK(Starknet)などL2系 | 低〜中 | 中立 | ArcはL1チェーンであるため、L2とは直接の競合ではないが、USDCのガス活用とArcの高速性がL2のトラフィックに影響を与える可能性も。 |
| DAI(MakerDAO) | 中 | 下落要因 | ステーブルコイン市場の競争激化により、担保型ステーブルコインの立場が相対的に弱まる懸念。Circleの企業連携優位性が影響。 |
| USDT(Tether) | 中 | 中立〜下落要因 | USDCとの競争が加速。特にArcが金融機関に広く使われるようになると、USDTの市場占有率が縮小する可能性。 |
考察
CircleがArcを立ち上げた意図は明白で、「ステーブルコイン決済のために最適化された信頼性の高いインフラを提供する」という戦略的狙いが伺えます。USDCがガスになるという点は、ステークホルダーの好みにも合致し、金融機関にとって予測可能で分かりやすいモデルです。
一方で、ブロックチェーンの本質である分散性とは一線を画す設計にも見え、規制適合性や信頼性の観点では有利な反面、オープンコミュニティとしての支持を得られるかは未知数です。Arcが成功する鍵は、Circle主導でありながらも透明性と一定の非中央集権性をどうバランスするかにかかっていると感じます。
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