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NFTの販売や二次流通では、独特の専門用語やスラングが数多く飛び交います。英語スラッグが元になっているケースが多く、初心者は理解が難しいと感じることも少なくありません。この記事では、NFTの販売から流通、投資、セキュリティまでの一連の流れを踏まえ、用語を体系的に整理します。
この用語集の使い方
この用語集はNFT/仮想通貨の規格(ERC)や販売・流通・セキュリティ用語を横断的にまとめています。最初から全部読む必要はありません。「必要な言葉をすばやく探す」ための手順を以下に示します。
実際に使われるワードを優先してまとめましたが、ワード数が多いため、わからない言葉が実際に使われたときに見に来る使い方が適切かと思います。
とりあえずWeb3ははじめて!色々知りたい!という方は目次のこれだけ覚えておけばとりあえずOKな初心者向け用語表の項を参考にしていただけると良いかと思います。
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ERC-721、ロイヤリティ)。 - スマホ:ブラウザのメニュー → 「ページ内検索」(iPhone Safariなら「共有」→「ページを検索」)。
- この用語集は 「カタカナ」+「英語スラッグ」 を同じ行に併記しているので、どちらで検索してもヒットします(例:「リビール/Reveal」「ガス/Gas Fee」)。
販売前の準備フェーズで使われることの多い用語
NFTをミントする前段階でよく使われる用語です。
| カタカナ | 英語スラッグ | 説明 |
|---|---|---|
| ホワイトリスト/アローリスト | Whitelist / Allowlist (WL) | 優先購入権を持つリスト |
| オージー | OG (Original Gangster) | 初期貢献者に付与される上位権 |
| スナップショット | Snapshot | 特定時刻の保有状況を記録 |
| アロケーション | Allocation | 1ウォレットごとのミント上限数 |
| オーバーアロケーション | Over Allocation | 販売やミントにおいて、実際の供給量以上に当選権や購入枠を配分してしまうこと。希少性を高める戦略 として意図的に行われることがあり、参加者に不満を与えるリスクもあります。 |
| ギャランティー | Guaranteed Allocation (GTD) | 抽選当選者が必ず購入できる権利 |
| エフシーエフエス | First Come, First Served (FCFS) | 先着順方式 |
| ラッフル | Raffle | 抽選方式 |
| ミントパス | Mint Pass | 優先的にミントできるチケットNFT |
| ジェネシスパス | Genesis Pass | 初期支援者向けの恒久的優待NFT |
| プレセール | Presale | 公開販売前の限定セール |
| プライベートセール | Private Sale | 限られた投資家への先行販売 |
| グリーンリスト | Greenlist (GL) | WLと類似する枠(用語はプロジェクト依存) |
| ウェイティングリスト | Waiting List | 繰り上げ対象となる待機リスト |
| リザベーション | Reservation | 枠を事前に予約する仕組み |
| ディーワイオーアール | DYOR/ Do Your Own Research | 投資判断は人の意見に依存せず、自分で情報を集め調べるべきという心得。特にNFTや仮想通貨は詐欺や誇張された宣伝が多く、DYORは初心者から上級者まで常に意識すべき基本姿勢。 |
| ミントフェーズ | Mint Phase | WL→Publicなど段階的に販売する区分 |
| ブイアールエフ | VRF(Verifiable Random Function) | リビール時の公平なランダム割当て(例:Chainlink VRF) |
| パブリックミント | Public Mint | 誰でも参加できる一般販売フェーズ |
| コミット・リビール | Commit–Reveal | 事前コミット→後公開で公平性担保 |
| スナップショットブロック | Snapshot Block | 権利判定に使うブロック高 |
| クレームウィンドウ | Claim Window | エアドロ等の受取期限 |
ミント日当日(販売開始・取引開始時)
NFTを実際に購入(発行=ミント)するときに使われる用語です。
| カタカナ | 英語スラッグ | 説明 |
|---|---|---|
| ミント | Mint | NFTを新規発行する行為 |
| クレーム | Claim | 無料配布分を受け取る行為 |
| フリーミント | Free Mint | 価格0、ガス代のみでミント |
| ミントプライス | Mint Price | 1枚あたりの販売価格 |
| サプライ | Supply / Max Supply | 発行数(総量) |
| ダッチオークション | Dutch Auction | 時間経過で価格が下がる販売形式 |
| ガス | Gas Fee | 取引時に支払う手数料 |
| ガスウォー | Gas War | ガス代を高く設定して購入を競う行為 |
| ステルスミント | Stealth Mint | 告知なしで突然開始されるミント |
| プレミント | Premint | WL抽選のエントリープラットフォーム(例:Premint.xyz) |
| オーバーアロケーション | Over-allocation | 当選数以上を割り当て、先着で消化する方式 |
| トークンゲート | Token-gated Access | 特定トークン保有者のみ参加可能 |
| バッチミント | Batch Mint | 複数枚を一度に発行する仕組み |
| チョクコン(直コン) | Direct Contract Interaction / Direct Mint | プロジェクト公式サイトやマーケットプレイスを経由せず、Etherscanなどのブロックチェーンエクスプローラーからスマートコントラクトに直接アクセスしてトークンをミント(発行)したり操作すること。 |
| オファー | Offer | 購入希望価格を提示すること。出品者が承諾すれば成立 |
| コレクションオファー | Collection Offer | コレクション全体に対する一括入札(Blur等) |
| レイジーミント | Lazy Mint | 購入や転送時に初めてオンチェーン発行する方式 |
リビール後の流通フェーズ
NFTが発行された後に実際の姿や価値が決まる段階でよく使われる用語です。
| カタカナ | 英語スラッグ | 説明 |
|---|---|---|
| プレースホルダー | Placeholder | 公開前に仮で表示される画像 |
| リビール | Reveal | メタデータが公開され実際のNFTが確定 |
| レアリティ | Rarity | NFT属性の希少度 |
| フロアプライス | Floor Price | マーケットでの最安出品価格 |
| スウィープ | Sweep | フロア帯をまとめて買い上げること |
| フロアスウィーパー | Floor Sweeper | フロアを大量購入する投資家やBot |
| アンダーカット | Undercut | フロアより少し安く出品する行為 |
| オーバーフロア | Over Floor | フロアより高い水準で取引されるNFT |
| オープンエディション | Open Edition (OE) | 期間内なら無制限にミント可能な形式 |
| リミテッドエディション | Limited Edition (LE) | 発行数限定のNFT |
| リスト / リスティング | Listing | マーケットに出品すること |
| デリスト | Delist | 出品を取り消すこと |
| オファー | Offer | 購入希望価格を提示すること。出品者が承諾すれば成立 |
| ロイヤリティ | Royalty | 二次流通で作者に還元される手数料 |
| セカンダリー | Secondary Market | 二次流通市場(OpenSea, Blur等) |
| ブルーチップ | Blue Chip | 信頼性が高い代表的コレクション |
| ウォッシュトレード | Wash Trade | 出来高を偽装する売買 |
| トレイトフロア | Trait Floor | 特定属性に絞った最安出品価格 |
| トレイトオファー | Trait Offer | 特定属性に対する買付オファー |
| ビッド | Bid | 買い注文 |
| アスク | Ask | 売り注文 |
| ワントトゥトレード | WTT/Want To Trade | 交換したい(掲示板略語) |
| オーバーザカウンター | OTC/Over-The-Counter | 個人間の店頭外取引(P2P取引) |
| ロイ | ROI/Return On Investment | 投資収益率 |
| アース | ATH/ATL(All-Time High/Low) | 過去最高値/最安値 |
| マーケットキャップ | Market Cap | 時価総額 |
| サーキュレーティングサプライ | Circulating Supply | 流通供給量 |
| メイカー | Maker | 注文提供側 |
| テイカー | Taker | 即時約定側 |
コミュニティと心理用語
NFTは金融だけでなくコミュニティ文化が強いため、投資家心理を表すスラングが豊富です。
| カタカナ | 英語スラッグ | 説明 |
|---|---|---|
| フォーモ | FOMO (Fear Of Missing Out) | 乗り遅れ不安による衝動買い |
| ファッド | FUD (Fear, Uncertainty, Doubt) | 恐怖・不確実性・疑念を煽る言動 |
| ダイヤモンドハンド | Diamond Hand | 長期保有を貫く投資家 |
| ペーパーハンド | Paper Hand | 短期で売却する投資家 |
| エグジットリキディティ | Exit Liquidity | 上位者が売り抜ける際の新規参加者を揶揄 |
| シェイクアウト | Shakeout | 弱気投資家が脱落する状況 |
| ハイプ | Hype | プロジェクトや市場の過熱した盛り上がり |
| チル | Shill | プロジェクトを積極的に宣伝する行為 |
| ジェム | Gem | 将来価値が高まる可能性がある「お宝案件」 |
| ムーン | To the Moon | 価格急騰を指すスラング |
| ベアマーケット | Bear Market | 弱気相場(下落基調) |
| ブルマーケット | Bull Market | 強気相場(上昇基調) |
| シグナル | Signal | 投資判断に役立つ情報や指標 |
| セントメント | Sentiment | 市場参加者全体の心理や雰囲気 |
マーケット・相場用語
相場や取引量に関する専門用語。投資判断に直結します。
| カタカナ | 英語スラッグ | 説明 |
|---|---|---|
| ボリューム | Volume | 一定期間の取引総額 |
| リキディティ | Liquidity | 流動性の高さ(売買のしやすさ) |
| サプライショック | Supply Shock | 市場流通量が急減して価格が跳ねる状態 |
| フルダイリューションバリュー | Fully Diluted Valuation (FDV) | 全発行数を前提にした時価総額 |
| パンプ | Pump | 価格の急上昇 |
| ダンプ | Dump | 価格の急落 |
| コンソリデーション | Consolidation | レンジ相場、次の方向感待ち |
| サージ | Surge | 出来高や価格の急上昇 |
| スパイク | Spike | 短期的な急騰・急落 |
| リバウンド | Rebound | 下落後の反発 |
| ブレイクアウト | Breakout | 抵抗線を突破して上昇する動き |
| コンフルエンス | Confluence | 複数要素が重なる重要な相場ポイント |
| アービトラージ | Arbitrage | 価格差を利用した裁定取引 |
| オーバーサブスクライブ | Oversubscribe | 販売枠以上に応募が集中する状態 |
販売方式と配布バリエーション
NFTの販売は多様な形式があり、プロジェクトによって呼び方が変わることもあります。
| カタカナ | 英語スラッグ | 説明 |
|---|---|---|
| ダッチオークション | Dutch Auction | 価格が時間とともに下がる販売方式 |
| イングリッシュオークション | English Auction | 入札で価格が上がる競売形式 |
| フェアミント | Fair Mint | 参加者全員が同じ条件で購入できる方式 |
| ダイナミックNFT | Dynamic NFT (dNFT) | 外部要因に応じて属性が変化するNFT |
| ジェネラティブアート | Generative Art | コードで自動生成されたNFTアート |
| ダブルミント | Double Mint | 複数回に分けて販売する方式 |
| ローリングミント | Rolling Mint | 時間ごとに小分けで供給する販売方式 |
| シークレットミント | Secret Mint | 特定条件の人だけが参加できる販売方式 |
| エアドロップ | Airdrop | 無料で配布されるNFT/トークン |
| エアミント | Airmint | 条件達成者に無料でミント権を付与 |
| トークンスワップ | Token Swap | 既存NFTやトークンを交換して新NFTを得る方式 |
| バーン | Burn | NFTを焼却して供給量を減らす仕組み |
| バーントゥーミント | Burn-to-Mint | 古いNFTをバーンし、新しいNFTを受け取る方式 |
セキュリティ関連用語
NFTの世界では詐欺や攻撃が頻発します。知識が最大の防御になります。
| カタカナ | 英語スラッグ | 説明 |
|---|---|---|
| ラグプル | Rug Pull | 運営が資金を持ち逃げする詐欺 |
| ドレイナー | Drainer | NFTや資金を抜き取る悪意のスクリプト |
| フィッシング | Phishing | 偽サイトや偽リンクで誘導する手口 |
| フィッシングDM | Phishing DM | Discordなどでの詐欺リンク送信 |
| アイスフィッシング | Ice Phishing | 偽署名で意図しない権限を与えさせる詐欺 |
| スパムNFT | Spam NFT | 勝手に送りつけられる危険なNFT |
| アドレスポイズニング | Address Poisoning | 偽物アドレスを本物に似せて混入させる攻撃 |
| ダストアタック | Dust Attack | ごく少額を送り付けて追跡や詐欺に使う攻撃 |
| リプレイアタック | Replay Attack | トランザクションを再利用して不正送金する攻撃 |
| クリプトジャッキング | Cryptojacking | 他人のPCを乗っ取り不正マイニングする攻撃 |
| リボーク | Revoke | 誤って与えた権限を取り消す操作 |
| アプローブ | Approve | コントラクトにトークン移転権限を与える操作 |
| タイムロック | Timelock | コントラクト操作が一定時間後に有効化される仕組み |
| アドミンキー | Admin Key | 運営が保有する管理権限。透明性が重要 |
| オーディット | Audit | コントラクトの監査。安全性確認 |
技術・ブロックチェーン関連
NFTはブロックチェーン技術の上に成り立っているため、基盤となる技術用語も理解しておく必要があります。
| カタカナ | 英語スラッグ | 説明 |
|---|---|---|
| ソウルバウンドトークン | Soulbound Token (SBT) | 譲渡できないNFT。実績や証明用に利用 |
| ステーキング | Staking | NFTやトークンを預けて報酬を得る仕組み |
| ガバナンストークン | Governance Token | プロジェクトの投票権を持つトークン |
| ステーブルコイン | Stablecoin | 法定通貨などに価値を連動させたトークン |
| レイヤー2 | Layer 2 (L2) | Ethereumを補完するスケーリングチェーン |
| レイヤー3 | Layer 3 (L3) | L2の上に構築されるアプリ特化型チェーン |
| レイヤーゼロ | Layer 0 (L0) | 複数チェーンをつなぐ基盤層(例: Polkadot, Cosmos) |
| サイドチェーン | Sidechain | メインチェーンと連動する補助チェーン |
| ZKロールアップ | Zero-Knowledge Rollup (ZK Rollup) | 証明技術を用いたL2のスケーリング手法 |
| シャーディング | Sharding | データを分割して処理性能を高める技術 |
| オラクル | Oracle | 外部データをブロックチェーンに取り込む仕組み |
| インターオペラビリティ | Interoperability | チェーン間の相互運用性 |
| シーケンサー | Sequencer | L2で取引順序を並べる仕組み |
| データアベイラビリティ | Data Availability (DA) | トランザクションデータが利用可能である状態 |
| メタトランザクション | Meta Transaction | 第三者が代行送信しユーザーはガスを払わない仕組み |
| アカウントアブストラクション | Account Abstraction (AA) | ウォレット操作を柔軟化する仕組み |
| IPFS | InterPlanetary File System | 分散型ストレージ。NFT画像の保存に利用 |
| オンチェーンアート | On-chain Art | データを完全にチェーン上に保存するNFT |
| オンチェーンロイヤリティ | On-chain Royalty | コントラクトで強制されるクリエイター還元 |
ERC規格一覧
公式にイーサリアムが標準としている正式にERC規格が割り振られたものの説明をまとめました。
公式標準ではなく、実験的なトークン設計要素が強いものについては省いてあります。
| カタカナ名 | 英語スラッグ | 説明 |
|---|---|---|
| イーアールシー | ERC(Ethereum Request for Comments) | イーサリアムにおける提案・標準仕様のこと。承認されると公式ERC番号として採用される。 |
| イーアールシー20 | ERC-20(Fungible Token Standard) | 代替可能トークン規格。USDCやUNIなど、すべて同じ価値を持つトークンの標準。 |
| イーアールシー165 | ERC-165(Standard Interface Detection) | コントラクトがどのインターフェースを実装しているか判別する標準。ERC-721や1155に必須。 |
| イーアールシー223 | ERC-223(Safer Token Standard) | ERC-20の改良版。誤送金によるトークン消失を防止する安全性強化規格。 |
| イーアールシー721 | ERC-721(Non-Fungible Token Standard) | 非代替性トークン規格。1つ1つ固有で分割不可のNFT標準。CryptoKitties, BAYCなど。 |
| イーアールシー721A | ERC-721A(Optimized Batch Minting) | Azuki開発の改良版ERC-721。複数ミント時のガス代を大幅に削減。 |
| イーアールシー777 | ERC-777(Advanced Token Standard) | ERC-20の拡張。送受信時にフックを呼び出す仕組みを備え、DeFi連携に便利。 |
| イーアールシー884 | ERC-884(Delaware Stock Token) | デラウェア州法人の株式をトークン化するための規格。STO文脈で言及される。 |
| イーアールシー1155 | ERC-1155(Multi Token Standard) | 同質トークンと非同質トークンを同じコントラクトで管理可能。ゲームアイテムに最適。 |
| イーアールシー1271 | ERC-1271(Standard Signature Validation Method) | スマートコントラクトが署名を検証する標準。マルチシグやスマートウォレットに利用。 |
| イーアールシー2309 | ERC-2309(Minting Extension) | 大量のNFTを一度に安全にミントできる拡張仕様。OpenSeaなどでも利用実績あり。 |
| イーアールシー2612 | ERC-2612(Permit Extension for ERC-20) | 署名ベースでガスレス承認を可能にする拡張。DeFiプロトコルで頻繁に利用される。 |
| イーアールシー2981 | ERC-2981(NFT Royalty Standard) | 二次流通時のクリエイター還元(ロイヤリティ)を標準化するNFT規格。 |
| イーアールシー3525 | ERC-3525(Semi-Fungible Token) | 代替可能と非代替の中間モデル。チケットや会員権に適用しやすい。 |
| イーアールシー3664 | ERC-3664(Modular NFT) | NFTにパーツやスキルを付け替えられるモジュール型仕様。ゲームやメタバース向き。 |
| イーアールシー4337 | ERC-4337(Account Abstraction) | ウォレット操作を柔軟化する「アカウント抽象化」仕様。スマートウォレット実現に必須。 |
| イーアールシー4626 | ERC-4626(Tokenized Vault Standard) | DeFiのVault(資産運用金庫)を標準化。利回り商品の互換性と透明性を向上。 |
| イーアールシー4906 | ERC-4906(Metadata Update Extension) | NFTメタデータの更新を効率的に通知する仕組み。リビールや属性変更に便利。 |
| イーアールシー4907 | ERC-4907(Rental NFT) | NFTに「所有権」と「利用権」を分けて設定可能にするレンタル規格。 |
| イーアールシー5727 | ERC-5727(Soulbound Token) | 譲渡できないNFT。資格証明や身分証明に使える。 |
| イーアールシー6059 | ERC-6059(Composable NFT) | 入れ子型NFT。NFTの中に子NFTを保持できる。 |
| イーアールシー6381 | ERC-6381(Subscription NFT) | サブスクリプション(定期課金)機能を持たせたNFT規格。 |
| イーアールシー6551 | ERC-6551(Token Bound Account) | NFT自体をウォレットとして機能させる規格。NFTが別のNFTやトークンを保持可能。 |
これだけ覚えておけばとりあえずOKな初心者向け用語表
絞りましたがそれでも用語集として数が多いので、実際にディスコード等でわからない用語が出たときに確認に来たほうが良い程度のものをまとめました。
| カタカナ名 | 英語スラッグ | 説明 |
| ホワイトリスト/アローリスト | Whitelist / Allowlist (WL) | 優先購入権を持つリスト →ウォレットアドレスのリスト |
| オージー | OG (Original Gangster) | 初期貢献者に付与される上位権 |
| ウォレット | Wallet | 暗号資産やNFTを保管・送受信・利用するためのアプリ。メタマスクなどが代表的。 |
| シードフレーズ | Seed Phrase | ウォレット復元に必要な12〜24語の秘密の単語列。流出すると資産が盗まれる。 |
| プライベートキー | Private Key | 暗号資産の所有権を示す秘密鍵。外部に漏らしてはいけない情報。 |
| パブリックアドレス | Public Address | ウォレットの公開アドレス。送金先として利用可能。銀行口座番号に相当。 |
| サイン | Sign | ウォレットで取引やメッセージに署名する行為。承認や同意を意味する。 |
| トランザクションハッシュ | Tx Hash | 送金や取引の記録を一意に識別する文字列。エクスプローラで検索できる。 |
| ホットウォレット | Hot Wallet | 常時インターネットに接続されているウォレット。利便性高いがセキュリティはシードフレーズの流出などが原因で即時であったり、一定額以上の送金時にウォレットの中身が流出されるリスクがあります。 |
| コールドウォレット | Cold Wallet | ネット未接続で保管するウォレット。LedgerやTrezorなどハードウェア型が代表的。 ⇒ネットに接続されていないため、基本的にウォレットの流出はありえませんがPC本体がハッキングされている場合に接続すると流出の原因になります。 |
| MPCウォレット | MPC Wallet | 秘密鍵を複数に分割して管理する仕組み。リスク分散のために利用される。 |
| ソーシャルリカバリー | Social Recovery | 信頼する複数の「ガーディアン」によってウォレットを復旧できる仕組み。 |
| ガス代 | Gas Fee | Ethereumなどのネットワークで取引を実行する際に必要な手数料。 |
| グウェイ | Gwei | イーサリアムのガス価格を表す単位(1 ETH = 10億 Gwei) |
| チェーンアイディー | Chain ID | 各ブロックチェーンネットワークを識別する番号。誤送金防止に重要。 |
| RPCエンドポイント | RPC Endpoint | ウォレットがブロックチェーンに接続するための窓口URL。 |
| スナップショット | Snapshot | 特定時刻の保有状況を記録 |
| アロケーション | Allocation | 1ウォレットごとのミント上限数 |
| オーバーアロケーション | Over Allocation | 販売やミントにおいて、実際の供給量以上に当選権や購入枠を配分してしまうこと。希少性を高める戦略 として意図的に行われることがあり、参加者に不満を与えるリスクもあります。 |
| ギャランティードアロケーション | Guaranteed Allocation (GTD) | 抽選当選者が必ず購入できる権利 |
| エフシーエフエス | First Come, First Served (FCFS) | 先着順方式 |
| ラッフル | Raffle | 抽選方式 |
| ミントパス | Mint Pass | 優先的にミントできるチケットNFT |
| ジェネシスパス | Genesis Pass | 初期支援者向けの恒久的優待NFT |
| プレセール | Presale | 公開販売前の限定セール |
| プライベートセール | Private Sale | 限られた投資家への先行販売 |
| ウェイティングリスト | Waiting List | 繰り上げ対象となる待機リスト |
| ディーワイオーアール | DYOR/ Do Your Own Research | 投資判断は人の意見に依存せず、自分で情報を集め調べるべきという心得。特にNFTや仮想通貨は詐欺や誇張された宣伝が多く、DYORは初心者から上級者まで常に意識すべき基本姿勢。 |
| ミントフェーズ | Mint Phase | WL→Publicなど段階的に販売する区分 |
| パブリックミント | Public Mint | 誰でも参加できる一般販売フェーズ |
| コミット・リビール | Commit–Reveal | 事前コミット→後公開で公平性担保 |
| ミント | Mint | NFTを新規発行する行為 |
| クレーム | Claim | 配布分を受け取る行為 |
| フリーミント | Free Mint | 販売価格0、ガス代のみでミント |
| ミントプライス | Mint Price | 1枚あたりの販売価格 |
| サプライ | Supply / Max Supply | 発行数(総量) |
| ダッチオークション | Dutch Auction | 時間経過で価格が下がる販売形式 |
| ガスウォー | Gas War | ガス代を高く設定して購入を競う行為 |
| プレミント | Premint | WL抽選のエントリープラットフォーム(例:Premint.xyz) |
| トークンゲート | Token-gated Access | 特定トークン保有者のみ参加可能 |
| バッチミント | Batch Mint | 複数枚を一度に発行する仕組み |
| チョクコン(直コン) | Direct Contract Interaction / Direct Mint | プロジェクト公式サイトやマーケットプレイスを経由せず、Etherscanなどのブロックチェーンエクスプローラーからスマートコントラクトに直接アクセスしてトークンをミント(発行)したり操作すること。 ⇒サーバーの固定設定以上のガス代を設定できる反面、設定を間違えると想定以上のガス代の支出を被ることになります。 |
| オファー | Offer | 購入希望価格を提示すること。出品者が承諾すれば成立 |
| コレクションオファー | Collection Offer | コレクション全体に対する一括入札(Blur等) |
| プレースホルダー | Placeholder | 公開前に仮で表示される画像 |
| リビール | Reveal | メタデータが公開され実際のNFTが確定 |
| レアリティ | Rarity | NFT属性の希少度 |
| フロアプライス | Floor Price | マーケットでの最安出品価格 |
| スウィープ | Sweep | フロア帯をまとめて買い上げること |
| オープンエディション | Open Edition (OE) | 期間内なら無制限にミント可能な形式 |
| リミテッドエディション | Limited Edition (LE) | 発行数限定のNFT |
| リスト / リスティング | Listing | マーケットに出品すること |
| デリスト | Delist | 出品を取り消すこと |
| ロイヤリティ | Royalty | 二次流通で作者に還元される手数料 |
| セカンダリーマーケット | Secondary Market | 二次流通市場(OpenSea, Blur等)⇒一次流通はミントサイト等、公式による販売を指します |
| ブルーチップ | Blue Chip | 信頼性が高い代表的コレクション |
| ウォッシュトレード | Wash Trade | 出来高を偽装する売買 |
| ビッド | Bid | 買い注文 |
| アスク | Ask | 売り注文 |
| フォーモ | FOMO (Fear Of Missing Out) | 乗り遅れ不安による衝動買い |
| ファッド | FUD (Fear, Uncertainty, Doubt) | 恐怖・不確実性・疑念を煽る言動 |
| ペパハン/ペーパーハンド | Paper Hand | 短期で売却する投資家 |
| ベアマーケット | Bear Market | 弱気相場(下落基調) |
| ブルマーケット | Bull Market | 強気相場(上昇基調) |
| ボリューム | Volume | 一定期間の取引総額 |
| リキディティ | Liquidity | 流動性の高さ(売買のしやすさ) |
| パンプ | Pump | 価格の急上昇 |
| ダンプ | Dump | 価格の急落 |
| アービトラージ | Arbitrage | 価格差を利用した裁定取引 |
| ダッチオークション | Dutch Auction | 価格が時間とともに下がる販売方式 |
| ジェネラティブアート | Generative Art | コードで自動生成されたNFTアート |
| ジェネシスエヌエフティー | Genesis NFT | プロジェクトが最初に発行する「最初期のNFTコレクション」。 「Genesis=起源」の名の通り、その後に続く派生シリーズやエコシステムの基盤となる。 ・将来のユーティリティ(特典、ホワイトリスト優先権、収益分配など)が約束される場合が多い |
| エアドロップ | Airdrop | 無料で配布されるNFT/トークン |
| トークンスワップ | Token Swap | 既存NFTやトークンを交換して新NFTを得る方式 |
| バーン | Burn | NFTを焼却して供給量を減らす仕組み |
| バーントゥーミント | Burn-to-Mint | 古いNFTをバーンし、新しいNFTを受け取る方式 |
| ラグプル | Rug Pull | 運営が資金を持ち逃げする詐欺 |
| ドレイナー | Drainer | NFTや資金を抜き取る悪意のスクリプト |
| フィッシング | Phishing | 偽サイトや偽リンクで誘導する手口 |
| フィッシングDM | Phishing DM | Discordなどでの詐欺リンク送信 ⇒正式な運営ならばリンクをDMしてくることはほぼありえません。 |
| スパムNFT | Spam NFT | 勝手に送りつけられる危険なNFT ⇒何らかの操作を加えると資産流出リスクがあります。 |
| リボーク | Revoke | 与えた権限を取り消す操作 ⇒ミント時にはトークンの支払い等の都合の許可=アプローブ操作があります。 それを後から打ち消すのがリボークです。 |
| アプローブ | Approve | コントラクトにトークン移転権限を与える操作 |
| ソウルバウンドトークン | Soulbound Token (SBT) | 譲渡できないNFT。実績や証明用に利用 |
| ステーキング | Staking | NFTやトークンを預けて報酬を得る仕組み |
| ガバナンストークン | Governance Token | プロジェクトの投票権を持つトークン |
| ステーブルコイン | Stablecoin | 法定通貨などに価値を連動させたトークン |
| スキャムサイト | Scam Site | 偽の公式サイトや、見た目を本物そっくりに模倣した詐欺サイト。ウォレット接続を要求し、署名やシードフレーズを入力させて資産を盗むケースが多い。 ⇒URLはしっかり確認して、公式のリンクでも前後の挙動に不審点がないか考えてHP訪問するようにしましょう |
| 余剰資産 | ヨジョウシサン | 失っても現在の生活に支障を来さない資産のこと ※NFTや仮想通貨を取り扱う際は常にハッキングリスクを念頭においた上で余剰資産の範囲で活動しましょう。 |
まとめ
NFTの販売から流通、そして投資家心理やセキュリティ、技術基盤に至るまで、膨大な専門用語が存在します。
この用語集を参照することで、NFT界隈の会話や記事をより正確に理解できるようになります。特に詐欺関連の言葉や技術用語は、投資判断や安全確保に直結するため重要度が高いと言えるでしょう。


