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仮想通貨とWeb3の最新ニュースの解説

USDH提案に21チーム、HYPE最高値の理由を読み解く

HYPEトークンが過去最高値を更新した要因
→ USDH提案による将来性への期待と収益分配モデルが価格に影響。
USDHの発行主体を巡る21チームの競争構図
→ 提案内容の透明性、収益還元率、規制対応力が評価軸。
コミュニティ主導のガバナンスによる選定プロセス
→ バリデーターによるオンチェーン投票により決定。
選定結果がHYPEトークンに与える中長期的影響
→ 提案の内容次第で価格上昇または失望売りのリスクあり。
ステーブルコイン市場での差別化と競争優位性
→ USDT・USDCに対抗するには裏付け資産と透明性がカギ。

ハイパーリキッドが過去最高値を更新、USDH提案に21チームが参加

ハイパーリキッド(Hyperliquid)とは

ハイパーリキッドは、オンチェーンのパーペチュアル取引を提供する分散型取引所(DEX)で、中央集権的な取引所に匹敵する取引スピードとユーザー体験を備えていることで注目を集めています。独自トークンであるHYPEの発行に加え、バリデーターによるコミュニティ主導型のガバナンスを採用しており、Web3時代の次世代取引インフラとして期待されています。

2025年9月9日には、HYPEトークンが55.04ドルの過去最高値を記録しました。その後は一時的に52ドル台まで下落したものの、1週間で17%を超える上昇を見せており、強い上昇トレンドの中にあるといえます。

USDH提案の概要と背景

ハイパーリキッドのコミュニティでは現在、新たなステーブルコイン「USDH」の発行主体を決定するための提案受付と投票が行われています。このUSDHは、ハイパーリキッドのエコシステムに統合される予定のステーブルコインであり、今後の取引所の成長や収益性、ユーザー体験に大きな影響を与えると見られています。

コミュニティは、USDHティッカーを使用するステーブルコインの発行主体を、世界中の有力な21のチームから選定しようとしています。この取り組みは、単なる技術的な選定を超えて、収益の分配、裏付け資産の信頼性、ガバナンス構造の透明性、そして規制対応力といった多面的な観点から評価が求められています。

バリデーターによるオンチェーン投票が予定されており、提案内容は公式のDiscordコミュニティなどを通じて順次公開・評価が進められています。

主な提案チームと特徴

Ethena(エテナ)

ブラックロックのトークン化ファンドであるBUILDを裏付け資産として活用し、収益の95%をコミュニティへ還元する案を提示しています。ステーブルコインの安定性と機関投資家レベルの信頼性を兼ね備えた提案として、注目を集めています。

Paxos

米国の規制に準拠した運用体制を整備しつつ、収益分配や透明性を重視した提案を提出しています。USDPなどの実績もあり、法的信頼性の高さが強みとされています。

Flux Finance

収益の100%をコミュニティへ還元するという、最も還元率の高い提案です。分散型ステーブルコインの理念に沿った構造を採用しており、コミュニティ主導のエコシステムを目指しています。

Agora(VanEckなどを含む連合)

機関投資家向けのインフラ提供に注力しつつ、純収益をHYPEの買い戻しやコミュニティ基金に全額分配する提案です。運用の透明性と収益循環構造が評価されています。

Sky(旧 MakerDAO系)

最大4.85%の利回りをコミュニティへ提供する仕組みを提示し、過去の実績と安定したステーブルコイン運用を武器としています。既存のDeFiインフラとの親和性が高い点も評価されています。

価格上昇の背景

HYPEトークンの価格上昇は、USDH提案の活発化による将来収益性への期待と、コミュニティ主導型ガバナンスの透明性が評価されたことが主な要因です。特に、複数の有力提案が収益を直接的にHYPEホルダーへ還元するモデルを採用しているため、HYPEトークンのファンダメンタルが強化されたことが価格に反映されたと考えられます。

また、DeFi全体の市場回復の流れに乗り、ハイパーリキッドがその中核を担う存在として注目されていることも、トークン価格上昇の追い風となっています。

今後の注目ポイント

提案の選定とガバナンスの行方

今後、どの提案が選定されるかにより、USDHの信頼性・普及性・収益モデルが大きく異なる可能性があります。選定はバリデーターによる投票によって行われ、選ばれたプロジェクトが実際にステーブルコインの発行・管理・透明性を維持できるかが問われます。

ステーブルコイン市場との競争

USDHがUSDTやUSDCといった既存のステーブルコインとどのように差別化を図るのかも重要な観点です。信頼性、流動性、規模の点で大手に並ぶには、十分なパートナーシップと裏付け資産の整備が求められます。

規制への対応

米国や日本を含む各国の規制環境が厳格化する中、ステーブルコインの発行主体が法的にどこまで耐えられるかが鍵となります。Paxosなどの規制対応済みのチームが有利とされる一方、DeFi的自由を重視する提案も一定の支持を得ており、バランスが難しい状況です。

過去の類似事例との比較

以下、ハイパーリキッドのUSDH提案と似たような事例をいくつか取り上げ、それぞれとの共通点・相違点を比較します。

MakerDAO / DAI

  • 内容
    MakerDAOは、ユーザーが担保を預け入れることでDAIというステーブルコインを発行できる仕組みを持つDAO(分散型自治組織)です。ガバナンストークン(MKR)を持つ者が、パラメータの変更(利率・担保比率など)を提案・投票できます。
  • 共通点
    • ステーブルコインに関する意思決定にコミュニティ/トークン保有者が関与するガバナンスがある。
    • 裏付け資産の安全性・担保率・透明性が重視されている。
  • 相違点
    • MakerDAOは「誰がステーブルコインを発行するか」を外部の複数チームから選ぶというより、「DAOが担保ルールを管理・調整する」方式。つまり発行主体がDAOそのものである。
    • USDH提案のように“21チームから発行主体を選ぶ”という競争・提案形式は、MakerDAOよりも外部との比較競争の要素が強い。

規制法案と市場の期待による価格上昇(米国におけるステーブルコイン規制)

  • 内容
    米国では近年、GENIUS法案などステーブルコイン発行・運用に関する規制を明確にする法案が進展しています。規制の明確化が進むと、市場全体や個々のステーブルコイン発行体に対する信頼が高まり、関連するトークン・企業の価値が上がるケースがあります。例えば、Circle(USDC発行体)の株価が安定コイン関連規制が進む期待で上昇した事例など。
  • 共通点
    • 規制・法律の変化や提案が市場の期待を呼び、価格にポジティブな影響を与える。
    • ステーブルコインの裏付けや透明性、法的整備が注目されるポイント。
  • 相違点
    • 規制による期待上昇は、USDH提案のように「発行主体の選定」という具体的プロジェクトレベルの競争とは少し性質が異なる。規制はよりマクロな環境変化。
    • 規制期待だけでは具体的な運営体制や収益モデル・透明性の細部が見えにくいため、USDHの提案競争のような比較・選択要素が薄い。

Terra / UST の崩壊

  • 内容
    Terra(UST/LUNA)の事例は、アルゴリズム型ステーブルコインモデルで、裏付け資産が十分でない構造的な弱点があり、ステーブルコインのペグ(価格を安定させる約束)が失われるとともに、連動トークン(LUNA含む)が崩壊したもの。
  • 共通点
    • ステーブルコインをめぐるコミュニティの関与や、トークン構造・担保・ガバナンスが重要な要素となる点。
    • 信頼性や裏付けの透明性が欠けると重大なリスクとなることを教える警鐘という意味で、USDH提案の検討事項にも教訓となる。
  • 相違点
    • Terraはアルゴリズム型で、発行主体の選定競争や収益分配の提案形式がUSDH提案のような選び方ではなかった。
    • Taeraの崩壊は実行面での担保維持失敗や市場ショックへの耐性の欠如などが原因であって、「誰が発行するかを選ぶ」という選定段階での競争ではなかった。

比較から得られる教訓

これらの過去事例を通じて、USDH提案においてチェックすべき要素が見えてきます:

  • 発行主体の透明性・実績
  • 裏付け資産や担保方法の強さ・安定性
  • 規制・法律対応力
  • 収益還元モデル(ホルダーやコミュニティへの分配)
  • ガバナンス構造の公平性や選定過程の明確さ

これらを満たす提案であれば、USDH発行後の信頼性・市場での受け入れは高まる可能性が強いと考えられます。

このニュースを受けての関係者コメントまとめ

Ethena Labsのコメント

Ethena Labsは、自身の提案であるUSDH発行モデルにおいて、トークン裏付け資産としてUSDtb(Tetherの準備金証書)を使用することを明言し、収益の95%をHyperliquidコミュニティへ還元する設計を提示しています。

そのうえで、今回の取り組みについて「Hyperliquidはこの20年で最も重要かつ印象的なストーリーの一つであり、ネットワークに数十億ドルの価値を創造するつもりです」と語っており、自身の提案がHyperliquidの未来像に深く関与することを強調しています。

Paxosのコメント

Paxosは、提案内容の改訂を行い、PayPalやVenmoといった大手決済インフラとの接続を武器にした新たな構想を発表しました。その中で、USDHについて「Hyperliquidが成功すれば、USDHがグローバルなDeFi採用のゲートウェイになります」と述べており、自社のインフラをHyperliquidエコシステムに組み込む意義をアピールしています。

Native Marketsのコメント

Native Marketsは、Hyperliquidネイティブとしての立場を活かし、提案の中でStripeのBridgeなどを活用した送金経路の構築や、収益の一部をHYPEトークンの買い戻しとコミュニティ支援基金に充てる方針を示しています。

提案に対しては、初期の投票フェーズにおいて代表的なバリデーターから30%以上の委任ステークを獲得しており、一定の支持を受けている状況です。

Agoraの反応

Agoraは、Native Marketsの提案に含まれる外部インフラの使用(特にStripe関連)について懸念を表明しており、利害の衝突や依存性を指摘する姿勢を見せています。

特に、CEOであるNick van Eckは、Hyperliquidが掲げる中立性や透明性の原則に照らして、インフラの独立性が重要であるとの立場を取っています。

アナリスト・調査機関の見解

アナリストや調査機関、特にOAK Researchなどは、今回のUSDH発行主体選定プロセスを「Hyperliquidの将来モデルにとって最も重要な意思決定の一つ」と位置づけています。

分析の中では、EthenaとPaxosの提案が特に有力とされており、実行リスクやアクセス性を重視するのであればPaxos、Hyperliquidとの親和性やWeb3的価値観を重視するのであればEthenaが有望という評価がなされています。

このニュースを受けて変動が予想されるコイン

コイン名影響度影響の理由
HYPE(Hyperliquid)非常に高いUSDH発行主体の選定によって収益分配やトークンの買い戻しが行われる提案が多く、トークンの需給バランスに直接的な影響を与えるため。既に価格が最高値を更新しており、今後もニュースの進展次第で大きな変動が見込まれる。
ETH(イーサリアム)中程度多くのUSDH提案チームがEthereumを基盤としたプロトコルを利用しているため、ステーブルコインの発行やブリッジの需要が高まると、ETHのガス使用量やDeFiでの活用が増加する可能性がある。
USDT(テザー)中〜高Ethenaの提案ではUSDtbを裏付けに利用するとされており、選定された場合はUSDT系列資産の信用力が再評価される可能性がある。ただし、市場全体への直接的な価格影響は限定的。
MKR(MakerDAO)低〜中Skyなどの旧MakerDAO関連チームが提案を行っており、その成功や評価次第ではMakerDAOモデルの再評価が起こる可能性がある。ただし、間接的な影響にとどまる。
AGORA関連トークン(VanEck ETF銘柄など)中程度Agoraの提案には機関投資家向けのETF的構造や収益買い戻し案が含まれているため、同様の構造を持つ既存トークンに対しても連想的な買いが入る可能性がある。

このニュースを受けた関連コイン・株銘柄等の価格・出来高の直近推移

Hyperliquid(HYPE)

現在の価格推移

HYPEトークンは、2025年9月9日に過去最高値となる55.04ドルを記録した後も高値圏で推移しており、直近では54.20〜55.80ドルの範囲内で取引されています。24時間の間では‐1〜+4%程度の変動が見られ、短期的なボラティリティはやや高い状況です。

週間変動率

過去1週間では約16〜20%前後の上昇となっており、USDH提案を巡る注目の高まりが背景にあると考えられます。

出来高と市場規模

24時間あたりの取引量(出来高)はおおよそ4億〜7億ドル規模に達しており、時価総額も複数の主要アルトコインと並ぶ水準です。流通量(サーキュレーティングサプライ)も増加傾向にあり、取引所での流動性も良好です。

Paxos関連ステーブルコイン(USDP / Pax Dollar)

現在の価格推移

Paxosが発行するUSDP(Pax Dollar)は、ステーブルコインとして機能しているため、現在もおおむね1.00ドルで安定しています。24時間および1週間の価格変動はほとんどなく、‐0.01〜0.1%程度にとどまっています。

出来高と市場動向

取引量は安定しており、24時間あたり数百万ドルから数千万ドル規模で推移しています。大きな値動きはないものの、HyperliquidのUSDH提案を通じて再注目されており、機関投資家などによる評価の見直しが進む可能性もあります。

イーサリアム(ETH)

現在の価格推移

ETHは、USDHの発行が多くの提案チームによりEthereumネットワーク上で構築される見通しであることから、間接的な影響が期待されています。直近では1ETHあたり1,850〜1,920ドル付近で推移しています。

出来高と市場動向

ETHはDeFi全体のインフラとしての役割があるため、今回のニュースが直接価格に大きな影響を与える可能性は低いものの、ガス使用量やステーブルコイン関連取引の増加により、Ethereumチェーンの利用率が高まることが予想されます。


これらの情報から、HYPEトークンはもっとも市場からの関心を集めており、価格と出来高の両面で明確な反応を示しています。一方で、提案に関わるステーブルコインや基盤チェーンであるEthereumは価格変動が限定的ですが、今後の展開次第で評価が変わる可能性があります。

考察:ステーブルコインの民主化とWeb3的実験

今回のUSDH提案は、単に新たなステーブルコインを作るという話にとどまりません。これは、コミュニティが自らステーブルコインの発行者を選び、収益のあり方まで決定するという、従来の中央集権的な金融システムではありえなかったWeb3的なガバナンス実験です。

そのため、選ばれる提案によってHYPEのトークン価値は長期的に大きく変動する可能性があります。価格が上昇している今は注目度が高まっていますが、選定後に期待とのギャップが生じれば、一転して調整局面に入るリスクも否定できません。

個人的には、EthenaやAgoraのような透明性と実務能力を両立したチームが選ばれることで、Hyperliquid全体の信頼性が高まり、エコシステムとして持続的な成長が可能になると考えています。

一方で、仮にコミュニティが利回りや話題性だけで判断してしまうと、短期的な熱狂が裏目に出る懸念もあります。ステーブルコインの運用は地味ながら高度な業務を伴うため、長期的視点で評価されることを期待したいところです。

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