Contents
イーサジラは102,246 ETH(約650億円相当)を保有し、ETHを中核とした財務戦略を展開している
→ 仮想通貨を企業財務の主軸とする先進的な事例。
カンバーランド社との契約により約120億円を調達、自社株買いに充当する予定
→ ETHを担保資産として活用した資本政策が特徴的。
最大2.5億ドル(約370億円)規模の自社株買いプログラムを実施中
→ NAV(純資産価値)との乖離を是正し、株主還元を狙う戦略。
リキッドリステーキング(EtherFi)に約1億ドルのETHを預託予定
→ ETHの保有から運用への転換を図る、DeFiとの統合モデル。
2025年7月に事業転換・社名変更を実施、バイオ企業から暗号資産財務企業へと完全移行
→ 伝統的企業の業種転換事例としても注目に値する動き。
イーサジラがETH保有量を増加、約120億円を調達し自社株買いを促進へ
イーサジラのETH保有状況と資金調達
米ナスダック上場の暗号資産財務企業イーサジラ(ETHZilla)は、2025年9月8日に最新の財務状況を報告し、同社のイーサリアム(ETH)保有量が102,246 ETHに達したことを明らかにしました。これは日本円に換算すると約650億円規模となり、前回報告された時点からも着実に増加しています。
また、暗号資産の流動性提供会社であるカンバーランド社との間で、保有ETHの一部を担保とした最大8,000万ドル(約120億円)の資金調達契約を締結しました。この資金は、イーサジラが既に発表している最大2.5億ドル(約370億円)におよぶ自社株買いプログラムの実行に充てられる予定です。
自社株買いの背景と目的
イーサジラは、株価が純資産価値(NAV)を大きく下回っていることを背景に、資本効率を高めるための施策として自社株買いに取り組んでいます。2026年6月30日まで、または予算枠の消化までの間で実施される予定であり、企業価値の向上と株主還元の両立を目指しています。
取締役会によるこの決定は、資本構成の最適化を図ると同時に、株式市場における同社の存在感を強化する意図があると見られています。
リキッドリステーキングへの取り組み
イーサジラは、単なるETHの保有にとどまらず、DeFi(分散型金融)を活用した運用戦略にも踏み出しています。具体的には、リキッドリステーキングプロトコルであるEtherFiに対して約1億ドル相当のETHを預託する計画を発表しています。
リキッドリステーキングとは、ステーキングでロックされた資産を流動化し、さらにDeFi上で活用できるようにする仕組みです。この施策により、保有ETHからの利回りを最大化するとともに、資産の柔軟性を確保しようとしています。
企業戦略の転換と財務の全体像
イーサジラは、2025年7月にそれまでの医療・バイオテクノロジー事業から戦略転換を図り、仮想通貨財務企業として再スタートを切りました。社名も「180 Life Sciences」から「ETHZilla」へ変更し、約4.25億ドルの資金を調達した上で、ETHを財務戦略の中核に据える方針を明確にしています。
9月時点での保有資産状況は以下の通りです。
財務概要(2025年9月現在)
- ETH保有量:102,246 ETH(時価約650〜720億円)
- 現金・同等物:2.1〜2.2億ドル(約310〜320億円)
- 調達予定資金:8,000万ドル(約120億円)
- 自社株買い枠:最大2.5億ドル(約370億円)
- リキッドリステーキング予定額:約1億ドル
このように、暗号資産と現金のバランスを維持しつつ、多様な資金調達手段を活用しながら企業価値の最大化を図っています。
今後の展望と懸念点
現在のイーサジラの戦略は、ETH価格に大きく依存する構造となっており、ボラティリティの高さがリスクとして存在します。さらに、DeFi領域におけるスマートコントラクトの脆弱性や、リステーキングによるカスケード清算リスクも考慮する必要があります。
一方で、ETHを軸とした財務モデルの透明性や、トークンを活用した流動性の高い資本政策は、従来型の財務構造とは異なる新たな可能性を示しています。
このニュースの過去の類似事例との比較
MicroStrategy:ビットコイン財務戦略の先駆者
米上場企業であるMicroStrategyは、企業の財務資産としてビットコインを大規模に保有していることで知られています。2025年9月時点では約63万BTCを保有しており、これは数百億ドル規模の評価額となります。
このように暗号資産を財務中核に据える方針は、市場でも大きな注目を集め、のちのETHトレジャリー企業にも多大な影響を与えました。イーサジラのETH財務戦略は、このモデルのイーサリアム版と位置付けることができます。
SharpLink Gaming:ETH保有と大規模自社株買いの組み合わせ
SharpLink Gamingは、2025年に約16億ドル相当のETHを保有していると報告し、その直後に15億ドル規模の自社株買いプログラムを発表しました。
株価が純資産価値(NAV)を下回る状況において、自社株買いによって企業評価の正常化と株主還元の両立を目指すという点は、イーサジラと非常に近いアプローチです。
BitMine Immersion Technologies:ETHへの転換と株価急騰の反動
かつてはビットコインマイニングに特化していたBitMineは、事業転換を行いETH財務戦略に舵を切りました。約2.5億ドル相当のETHを保有すると発表し、株価が急騰したことで注目されました。
しかしその後、急激な流通株数の増加などが原因で株価は反落し、財務戦略のバランスに課題があることも示されました。イーサジラはより慎重に資本構成を管理している点で対照的です。
Ether Machine:ETH財務戦略とNasdaq上場の融合
Ether Machineは、約15万ETHを保有しながら、Nasdaq上場を控えている暗号資産関連企業です。転換社債や優先株といった柔軟な資金調達手段を駆使し、ETHの蓄積と同時に財務の透明性も確保しています。
ETH保有を起点にしつつ、上場企業としてのガバナンスと資本戦略を両立しようとする姿勢は、イーサジラの戦略と共通する部分があります。
BTCS:DeFiとの融合による配当戦略
BTCSはETHを主要保有資産とするだけでなく、ETHを用いた配当「ETHディビデンド」を提供するユニークな企業です。伝統的金融(TradFi)とDeFi(分散型金融)を組み合わせた独自の収益モデルを展開しています。
このように、単なる保有にとどまらず運用と還元のサイクルを構築するという視点は、イーサジラがリキッドリステーキングへ踏み出す動きと共鳴しています。
類似事例から見えるイーサジラの特徴
過去の類似事例と比較することで、イーサジラの特徴がより明確になります。
自社株買いと暗号資産保有の組み合わせ
SharpLinkやBitMineと同様に、自社株買いと暗号資産保有を組み合わせた戦略を取っていますが、資金調達と資産運用のバランスにおいてはより慎重で安定志向です。
リキッドリステーキングを活用したDeFi連携
BTCSと同様に、保有するETHをDeFiで積極的に運用する姿勢を見せています。これは従来のステーキング戦略から一歩進んだ、高利回りと柔軟性の追求であるといえます。
株式市場へのアピールと投資家への訴求
MicroStrategyの例と同様に、資産を通じた株価評価の見直しや投資家の注目喚起を狙う点で共通性があります。NAVと株価の乖離を自社株買いで是正しようとする動きもその一環です。
このように、イーサジラは複数の先行事例を参考にしつつも、自社なりの戦略的調整を加えて、ETHトレジャリーモデルの成熟形を目指していると考えられます。
このニュースを受けた関係者のコメントまとめ
イーサジラ(ETHZilla)関係者のコメント
取締役会議長 マクアンドリュー・ルディシル氏の見解
イーサジラの取締役会議長であるマクアンドリュー・ルディシル氏は、今回の自社株買いに関する取り組みについて、資本効率と企業価値の観点から次のようにコメントしています。
「カンバーランドとの資金調達は、当社が自社株買いを実行する能力を大きく強化します。現在の株価が純資産価値(NAV)を大きく下回っている中で、自社株を買い戻すことは、株主にとって最も資本効率の高い手段であると考えています」
さらに、DeFi戦略の一環として発表されたEtherFiへのETH預託については、以下のように述べています。
「EtherFiを通じたリキッドリステーキングの実施は、ETHの資産性と流動性を両立させ、当社のトレジャリーポートフォリオの利回り向上を可能にします。これは、イーサリアムのセキュリティ強化にも寄与するものであり、業界全体にとっても意義ある施策だと考えています」
財務戦略に対する社内のスタンス
同社は、リキッドリステーキング戦略についても明確なスタンスを打ち出しており、DeFi活用を前提とした財務運用を「今後のコア戦略」と位置づけています。伝統的な現金保有だけではなく、暗号資産をアクティブに活用していく方向性を強調しています。
EtherFi創業者のコメント
今回、イーサジラが1億ドル相当のETHを預託すると発表したEtherFiの創業者でありCEOであるマイク・シラガッズ氏は、以下のように述べています。
「イーサジラは、ETHトレジャリーのあり方を再定義しようとする革新的な企業です。彼らがリステーキングによって資産運用の最適化を目指す姿勢は、DeFiと伝統的金融の橋渡しとして非常に象徴的だと感じています」
また、今回の提携が単なる資金運用の枠を超え、イーサリアムエコシステム全体の活性化につながる可能性を示唆しています。
外部メディアによる報道コメント
一部の投資メディアでは、今回の発表を受けて、イーサジラの自社株買いが「株主への強いコミットメントの表れ」であると報じています。また、ETHを積極活用する企業が増える流れの中で、イーサジラの取り組みが「今後のスタンダードになりうる」との見方も出ています。
このように、業界内外からは、イーサジラの財務戦略に対して概ね前向きな評価が多く、特にETHと株式資本政策の融合という点で注目が集まっています。
このニュースを受けて変動する可能性があるコイン
| コイン名 | 影響度 | 理由 |
|---|---|---|
| イーサリアム(ETH) | 高 | イーサジラが大規模にETHを保有・運用しており、今後の追加取得やDeFi活用により市場需給への影響が大きいため。また、機関投資家の参入が促進される可能性も高いです。 |
| イーサーファイ(ETHFI) | 中〜高 | イーサジラがEtherFiへ約1億ドル相当のETHを預託すると発表しており、利用拡大と注目度の上昇によりトークン価格の上昇が期待されます。流動性やTVLの増加にも影響する可能性があります。 |
| リキッドリステーキング関連銘柄(例:LSDFi系) | 中 | イーサジラのDeFi戦略が他のトレジャリー企業にも波及すれば、同様のプロトコル(EigenLayerやStaderなど)にも資金が流入する可能性があります。 |
| イーサリアムL2(Arbitrum、Optimismなど) | 低〜中 | イーサリアムの利用拡大に伴い、手数料やスケーラビリティを重視する流れが強まり、L2ソリューションの需要増加につながる可能性があります。直接的な影響は限定的ですが、間接的には関連性があります。 |
| トークン化株式・セキュリティトークン(例:Synthetixなど) | 低 | 自社株買いというテーマがブロックチェーン上の株式・証券トークンへの関心を刺激する可能性がありますが、ETHZilla自体が直接関与していないため影響度は限定的です。 |
このニュースを受けた関連コイン・株銘柄等の直近推移
イーサリアム(ETH)の価格と出来高
現在の価格はおよそ4,300ドル前後で推移しており、24時間では小幅な下落(約0.3%程度)が見られています。週次では約3〜4%の下落となっており、ETF資金の流出や9月相場特有の閑散傾向が背景にあると考えられます。
一方で、24時間取引量は300〜330億ドル規模と急増しており、前日比で倍近くに達しているとの報道もあります。価格はやや弱含みながらも、出来高の増加は市場参加者の関心が高まっていることを示しています。
Strategy Inc.(旧MicroStrategy、MSTR)の株価動向
イーサリアムに対する直接的な影響ではありませんが、暗号資産財務企業として比較対象とされるMicroStrategyの株価動向も注目されています。
直近の株価は約329.9ドルで推移しており、前日比ではわずかな下落にとどまっています。日中の高値は333ドル、安値は321ドル台と、一定の値幅を伴う動きが見られました。
出来高は約995万株と高水準にあり、市場からの注目度は依然として高い状況です。S&P500への採用が見送られたことが一時的な下押し要因となった一方で、オプション取引が活発に行われており、依然として投資家の関心は強いといえます。年初来では依然として大幅な上昇を維持しています。
まとめ
- イーサリアムは価格面ではやや軟調な推移を見せていますが、出来高は急増しており投資家の注目度は高まっています。
- MicroStrategyの株価は小幅な下落にとどまる一方で、取引量は活発で、依然として暗号資産関連株として市場で大きな存在感を示しています。
このことから、イーサジラの発表はイーサリアム市場においては出来高の増加という形で短期的な影響を与え、同時に暗号資産関連株全般への投資家の注目度を再び高める要因になっていると考えられます。
考察:トレジャリー企業の進化と市場への影響
イーサジラの動きは、いわゆる「ビットコイン・トレジャリー企業」として知られるマイクロストラテジーとは異なるアプローチを見せており、イーサリアムを中核とする財務企業としての独自性が際立っています。
リキッドリステーキングやDeFiとの統合は、伝統的な上場企業ではまだ例が少なく、パイオニア的な立場にあるといえます。これにより、今後は他の上場企業や機関投資家がETHやDeFiを財務戦略に組み込む際のモデルケースとなる可能性があります。
今後の課題としては、運用の持続可能性とリスクマネジメントの徹底、そして市場における信頼構築が挙げられます。ETH価格の急落やDeFiプラットフォームの脆弱性が顕在化すれば、財務に与える影響は小さくありません。
それでも、ETHを単なる資産としてではなく、運用可能な「収益源」と捉えて動き出している点は、暗号資産と上場企業の融合における新たな地平を切り拓く試みといえるでしょう。
仮想通貨イーサリアム(Ethereum/ETH)の購入について
複数の海外取引所を併用するメリットについて
取引所毎にお得なキャンペーンが行われていたり、口座を開設して入金するだけでボーナス・ポジションが得られたり、よりハイレバレッジで先物取引を出来たりします。
その時に行われているキャンペーン次第では実質ノーリスクでトレードを楽しむことも可能です。
海外取引所によっては、直接国内取引所から送金できない取引所も存在するので、そういった場合はメタマスクのようなプライベートウォレットを利用して送金を間に挟む必要があります。
メタマスクの導入についてはこちらの記事を参考にしてください!
【初心者向け】メタマスク(MetaMask)とは?導入方法図解解説!
仮想通貨イーサリアム(Ethereum/ETH)は以下の取引所で購入出来ます!
何かわからないことがありましたら、クリバズ公式LINEへ質問をどうぞ!
クリプトバズニュース公式LINE=クリバズ公式LINEはこちら














Leave a Reply