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ロシア制裁回避に仮想通貨利用、キルギス経由の抜け穴構造とは?

ロシアの制裁回避スキームにキルギスの仮想通貨業界が組み込まれている
 └ Grinex、Meer などの取引所が実質的にGarantexの後継・隠れ蓑として機能している点が要警戒。
A7A5ステーブルコインの異常な取引量(約93億ドル/数ヶ月)
 └ キルギス経由のルーブル換金手段として利用されており、今後の制裁対象候補にもなり得る。
仮想通貨業者の登録・実体構造が極めて不透明
 └ 実在しない住所や人物を利用した法人が多く、国際AMLルールとの乖離が顕著。
業界全体の取引の大半がロシア関連資金に依存している可能性
 └ 内需ではなく「制裁回避専用の仮想通貨ハブ」として利用されている実態が浮き彫りに。
TRM Labsの報告により、他の中央アジア諸国へ波及する懸念が指摘されている
 └ カザフスタン・ウズベキスタンなども次の「クリプト抜け穴」となる可能性があり、地域全体の監視が必要。

🇷🇺 キルギス(Kyrgyzstan)の仮想通貨業界がロシアの制裁回避に利用される構図とは?

── TRM Labs「ロシアがキルギスのクリプト経済を悪用」報告をもとに

背景:ロシアとキルギスの急接近

2022年にロシアがウクライナ侵攻を開始した直後から、キルギスは「仮想資産法」制定(2022年1月)により仮想通貨業界が急拡大。2022年の取引量約5900万米ドルが、2024年1〜7月だけで42億ドルに達した。

同時期、ロシアからの中国経由の両用途物資(dual-use goods)がキルギス経由で輸出され、2022–2023年で1.3 十億ドルに獲増。

Grinex・MeerとGarantexの関係性

かつてロシア最大の非合法取引所だった Garantex は2025年3月に米・EU当局により摘発され停止された後、Grinex としてキルギスに再登場。その際、同一人物・技術インフラ・制御パターンを共有している可能性が高いとされる。

さらに、Grinex と同時期に Meer という別のキルギス登録取引所も、同様のウォレット動作パターンや創設時期を共有し、A7A5 ステーブルコインによるルーブル→仮想通貨変換を積極的に取り扱い始めた。

A7A5ステーブルコインの役割

A7A5 はルーブルに連動したロシア発ステーブルコインで、2025年2月にキルギスで発行開始。約4ヶ月で93億ドルの送金を処理し、Grinex を介して主にロシアの輸入業者が利用していると報告されている。

このコインは旧Garantex経由の残高やウォレットに繋がる動きが観測されており、ロシアの陰の支払いインフラとして機能している可能性が強いとの分析が出ている。

キルギス仮想通貨業者の構造的特徴

TRM Labs によれば、Grinex や Meer を含むキルギス登録の複数 VASP(仮想資産サービスプロバイダー)は、いわゆる シェル企業の特徴 を備えている。具体的には、

  • 同一の私邸住所を複数社で使い回し
  • 創業者や連絡先が他社と重複
  • ユーザー登録プロセスが存在しない、または形骸化しているケース多数
  • ロシアの制裁対象・Rusic グループに関連するウォレットアドレスとの連携も確認された(例:Envoys Vision Digital Exchange/EVDE)。

全体像:ロシア関連活動が業界の大半を占める

Decryptの報道では、キルギスの仮想通貨業界は実質的に ロシア関連の資金流入がほぼ全て を占めており、国内需要はごく限定的だったと指摘されている。
別報道では「90%以上の不正クリプト流入が制裁回避に関連」(The Defiant)との分析もあり、実態の大半がロシアに結び付いていることを示唆している。

✅ ロシアにとっての逃げ道:制度ギャップの悪用

キルギスの規制緩和とリモート登録の仕組みを、ロシア側が巧みに利用している構図です。物理的な制裁を受ける先進国の金融システムに依存しない資金ルートを、迅速に構築した結果、A7A5 と Grinex によるエコシステムが形成されました。

✅ キルギスのリスク:国際的信用と規制強化の瀬戸際

このまま透明性やガバナンスを強化せずに放置すれば、キルギス全体の金融インフラに対する信頼性が損なわれ、国際的制裁枠や金融機関によるデリスク(撤退)が進む恐れがあります。

既存の法律でも、例えば登録企業の公開情報や代表者の実在性確認、所有者の現地居住義務などを義務化することで、シェル企業の登録は抑制可能です。

✅ 世界への波及:中央アジア他国も標的に?

TRM Labs は、「同様のモデルがカザフ、ウズベキスタンでも採用されかねない」と警告しています。中央アジア地域全体がロシアの制裁回避の経路となるリスクは拡大中です。

今後の見通し・提言

分野提言内容
キルギス政府VASP 登録時に物理的所在地の実在確認、代表者の現地在住要件、公共登記簿の公開
国際社会(米・EU等)制裁リストでキルギス登録エンティティを追加的に対象に含め、監視体制を確立
仮想通貨事業者KYC/AML 強化、オンチェーンの異常挙動(同一ウォレット抽出等)を追跡する体制整備
研究者・メディアGrinex/Meer/EVDE 等の登録情報・ウォレット指標のさらなる追跡・公開が必要

ニュースを受けて価格変動が想定される仮想通貨

コイン名影響度理由
Tether(USDT)ロシアおよび中央アジア圏でUSDTが依然として「裏ルート決済通貨」として利用される傾向があり、GrinexやMeerがUSDTを併用していた場合には懸念材料となる。ただしグローバル流通量が大きく影響は限定的。
A7A5(ロシア発ステーブルコイン)報道により注目を集めるも、制裁対象としての監視が強化される可能性が高く、信用低下による価格下落または使用回避の動きが出る恐れがある。
Toncoin(TON)Telegram主導でロシア圏ユーザーの利用が多く、非公式マーケットでのTON使用が増加傾向。規制強化の波及を受ける可能性あり。
Monero(XMR)制裁回避目的でのプライバシー通貨需要が一時的に増す可能性があるが、同時に各国規制当局の監視が強まり市場全体には警戒感も。
Bitcoin(BTC)一部ロシアの資金逃避先として利用される可能性はあるが、規模と分散性からこの報道単体による影響は限定的。
Grin(GRIN)Grinexとの名前の類似から連想的に注目される可能性があるが、直接的関係性はなく短期的なノイズ以上にはなりづらい。
USDC(USD Coin)米国規制当局の介入が及ぶ可能性がある中で、ロシア・キルギス経由のルートでの利用実績が表面化した場合に影響を受ける可能性あり。

考察

TRM Labs の報告により、キルギスはロシア制裁の「抜け穴」として戦略的に使われている事実が明らかになりました。Grinex や Meer、そして A7A5 を中心とする構造は、ロシア側がいかに迅速に「新たな影の支払い経路」を構築しているかを示しています。

制度の抜け穴を埋めることなく放置すれば、同様の手法が中央アジア諸国全域に広がる恐れがあり、グローバルな制裁体制の効果を縮小させる結果となります。

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