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USDeのバイナンス正式導入:ステーブルコインUSDeがバイナンスで取引・担保・報酬対象資産として採用され、グローバル展開が加速。
報酬付き担保機能の実装:USDe保有者に対して、スナップショット方式で自動的に報酬が配布される新しいインセンティブモデルが開始。
ENAトークンへの波及効果:ガバナンストークンENAの価格が上昇し、Fee Switch発動によるトークン買い戻しの期待が高まる。
規制対応と地域制限:日本、米国、EUなどの一部地域では報酬制度が適用外となる点に注意が必要。
今後のDeFi・CEX連携の展望:USDeとENAのユースケース拡大が見込まれ、他プラットフォームやサービスとの統合が進む可能性がある。
2025年9月9日、世界最大級の仮想通貨取引所である Binance は、DeFiプロトコル Ethena のステーブルコイン「USDe(USDE)」を正式に導入。2億8千万人以上のユーザーと1,900億ドルを超える資産が存在する同プラットフォームにおいて、USDeがトレード、担保、そして報酬提供の対象として利用可能になります。本稿では、導入の詳細とその意義、そして今後の展望についてまとめます。
USDeとは何か?
- **USDe(Ethena USDe)**は、非法定通貨担保型の合成ドル資産であり、現在時価総額は120億ドル以上。BTCやETHなどのデルタ・ヘッジされた暗号資産、ステーブルコインが担保として機能。
- DeFiプロトコル「Ethena」によって発行されており、急成長中のUSD建てトークンです。
Binanceでの導入内容とスケジュール
- 2025年9月9日12:00(UTC)、Binance上に USDE/USDC および USDE/USDT の取引ペアを開設。
- 上場手数料は「0 BNB」とし、ユーザーが参入しやすい設計になっています。
- USDEの入金は即時対応、出金は9月10日12:00(UTC)以降に開始予定(実際の時間は出金ページで確認が必要)。
- また、ワンクリックでの購入・スワップ、マージン取引対応など、ユーザーフレンドリーな導入設計です。
報酬付き担保機能の活用範囲
- USDEを0.01単位以上保有しているユーザーには、報酬が定期的に付与されます。9月に発生した報酬は月末に一括でスポット口座に配布予定で、その後は毎週配布される仕組みです。
- スナップショットはスポット、ファンディング、先物、マージンを含むBinance内の最小残高を対象とし、UTCベースで24時間内のランダムな時刻に取得されます。
- さらに FuturesやPerpetuals(無期限契約)などにおける担保としても利用可能で、Earn(預け入れ運用)にも対応している点が特徴です。
ENAへの波及と「Fee Switch」
- Binance上場の発表を受けて、EthenaのガバナンストークンであるENAが7ヶ月ぶりの高値に高騰(24時間で約8%、週足で20%以上)、0.87ドル近辺まで上昇。
- この上場により、「Fee Switch」と呼ばれる、プロトコル収益をENAホルダーに還元する仕組みが発動可能になり、最大5億ドル規模のトークン買い戻しが見込まれています。
- 発動条件であった「USDe供給量6億ドル超」「累積収益2.5億ドル」「主要CEX4社への上場」はすでに達成済みであり、Binance上場が最後のピースでした。
- BitMEX創業者のArthur Hayes氏も「これで5億ドルの買い戻しが開放された」と発言。
ユーザーへのインパクトと留意点
ポジティブ要素
- ステーブルコインにただ保有するだけで報酬が得られる新しいユースケース。安定資産でありながら収益性も追求できる。
- マージンや先物取引への展開も可能で、流動性の拡大と個人・機関双方への魅力UPが見込まれる。
留意点
- 一部地域では取引・報酬対象外:EU/EEA、カナダ、オーストラリア、日本、米国など多くの地域が除外対象です。
- 新規トークンのためリスクもあり、投資判断は慎重に。規制の変化にも注意が必要。
今後の展望
- USDeがEarnやデリバティブ担保として広く浸透すれば、Binance以外のCEXやDeFiプラットフォームでも採用が加速し、さらに供給と流動性が拡大する可能性あり。
- Fee SwitchによるENAの買い戻しは、価格支持とホルダーへのインセンティブ提供という観点で重要な意味を持つ。ENA自体の評価にも直結する展開が期待されます。
- 今後は、他のネットワーク(MegaETHなど)や提携エコシステム(Hyperliquidなど)への展開も進行中で、USDeのユーティリティがさらに増す見込みです。
このニュースの過去の類似事例との比較
BFUSD(2024年)との比較
- Binance が発表した「BFUSD」は、ステーブルコインではなく、報酬付きマージン資産として設計されたものでした。最大19.55 %のAPYを謳いましたが、正式には「ステーブルコインではない」と明言されています。
- その仕組みは、保有するだけで報酬が得られ、かつ先物取引の担保にも使えるという点でUSDeと共通点がありますが、USDeはDeFiベースで、かつ実際にステーブルコインとして機能します。BFUSDはその性質上、報酬メカニズム重視の設計でした。
LDUSDt(2025年)との比較
- Binance が2025年4月に発表した「LDUSDt」も報酬付きマージン資産で、ステーブルコインではありませんでした。USDTをSimple Earnで預けたユーザーに提供され、報酬付きかつ先物担保資産として機能するという特徴がありました。
- LDUSDtは報酬付きという点ではUSDeと似ていますが、USDeはステーブルコインであり、さらにDeFiプロトコルとの連携やFee Switchによるガバホルダーへの還元が特徴です。
EURI/FDUSD 等のステーブルコイン統合拡大との比較(2023~2025年)
- 2023~2025年にかけて、Binanceは複数のステーブルコインをスポット・マージン・先物市場に統合してきました。例えば、EU圏向けのユーロ建て「EURI」は2024年8月に、また法規制対応を重視した「FDUSD」は2023年7月に導入されました。
- これらはいずれも「価格安定」と「多様性の提供」が狙いですが、報酬付きや担保機能付きという点ではUSDeのような収益性の訴求はありません。
BUSD の廃止と代替策との比較(2023年)
- Binance は長年提供してきた自社ステーブルコイン「BUSD」を、規制の強化を受けて2023年2月にPaxosとのトークン新規発行を停止し、年内に廃止しました。
- ユーザーの安定資産ニーズに応えるため、FDUSDなど代替ステーブルコインを展開しましたが、いずれも収益や報酬を付与する要素はなく、USDeとは目的が明確に異なります。
比較表(補足)
| 事例名 | 少しの特色 | 報酬付き | ステーブルコイン性 | 注目点 |
|---|---|---|---|---|
| BFUSD | 高APYの報酬付きマージン資産 | あり | いいえ | 報酬重視型設計 |
| LDUSDt | Simple Earn と連動した報酬資産 | あり | いいえ | Earnとの組合せ |
| EURI, FDUSD | 正統派ステーブルコインの拡張 | なし | はい | 多通貨対応 |
| BUSD | 廃止された自社ステーブルコイン | なし | はい(廃止前) | 規制問題対応 |
| USDe(今回) | DeFiベースの報酬付きステーブルコイン | あり | はい | 報酬+担保+Fee Switch機能など多機能性 |
このように、USDeの導入は、これまでの「単なるステーブルコイン統合」や「報酬付きマージン資産」とは一線を画し、収益性・担保機能・ガバナンス還元(Fee Switch)という複合的価値を備えている点が大きな特徴です。
関係者・企業のコメントまとめ
Arthur Hayes(BitMEX共同創業者、Ethenaの著名投資家)
- 「バイナンスのUSDe上場でENAのFee Switchが作動し、5億ドルの買い戻しが解放される」
− ENAの価値向上とトークン経済への強い期待を示す発言です。
Binance(取引所)およびEthena(プロトコル)発表より
- Ethenaは「今回の統合は、これまでで最も重要な連携の一つ」と表明し、USDeの導入手続きに強い意義を持つとの認識を示しています。
- Binanceは、USDeを「より透明性が高く、機関投資家基準に適したステーブルコイン」として位置づけ、従来のUSDT/USDCに代わる選択肢として支持しています。
アナリストや業界見解(Coin World他)
- USDeのバイナンス上場によって、ENAの流動性・需要が高まり、暗号資産としてのユーティリティが増す可能性があると報告されています。
- アナリストらは今回のイベントを、安定コイン市場への新たな刺激となる動きと評価しており、Fee SwitchによるENAの供給縮小策も好材料と見られています。
このように、BitMEX創業者からは直接的な期待の声が上がっており、Binance・Ethena側も戦略的重要性を打ち出しています。対外的には流動性や価値の向上といった面で高評価が目立ち、業界内でも注目が集まっています。
このニュースを受けて変動する可能性があるコイン
| コイン名 | 影響度 | 理由 |
|---|---|---|
| ENA(Ethena) | 非常に高い | BinanceでのUSDe上場により、Fee Switchが発動可能になり最大5億ドルの買い戻しが見込まれるため、直接的な価格上昇要因となります。 |
| ETH(イーサリアム) | 中程度 | USDeはETHベースのDeFiプロトコル上で運用されており、USDeの利用拡大がEthereumネットワークの需要増加につながる可能性があります。 |
| BNB(バイナンスコイン) | 中程度 | Binanceエコシステム内での資産拡充がBNBの需要や利用機会を増やす可能性があります。ただし直接の価格連動性は限定的です。 |
| USDT / USDC(ステーブルコイン) | 低〜中程度 | USDeの市場シェア拡大により、USDTやUSDCの相対的な存在感がやや低下する可能性がありますが、大きなシェア変動には至らないと見られます。 |
| LDO(Lido DAO) | 低〜中程度 | ETHのステーキング需要増加と、DeFi担保資産の活用が高まることで、LidoのTVLや利回りにも影響する可能性があります。 |
まとめ表
| 資産名 | 直近の価格動向・出来高 | 備考/インパクト |
|---|---|---|
| ENA | 24時間で+8%、週で+20%以上。価格は0.87ドル付近。トレンドは強気。 | Fee Switch発動期待で買いが集中。技術指標も強気。 |
| USDe | 時価総額約130億ドル、24時間で微上昇(0.02〜0.03%)、高い安定性。 | ステーブルコインとして安定的な推移。 |
| ETH | 約4,321ドル、前日比+0.009%。 | バイナンス関連として波及や上昇の影響は今のところ限定的。 |
| BNB | 約881ドル、前日比+0.0093%。 | バイナンス全体の活動増加を反映する可能性はあるが、現状では控えめ。 |
ENAに関しては、Fee Switch発動によるENAの買い戻し期待と上昇トレンドが鮮明で、市場の注目は集まっています。USDeは安定的推移を続け、トップステーブルコインの仲間入りが進んでいます。ETH・BNBはいまだ大きな変動は見られず、引き続き様子見の展開となっています。
考察
今回の取り組みは、ステーブルコイン領域における「保有するだけで利回りが得られる」というトレンドを象徴する一例に感じられます。USDeは、単なる価格安定資産ではなく、DeFi機構を通じて収益機会をユーザーにもたらす新たな概念です。また、ENA買い戻しの仕組みがクランチヒットすることで、ガバナンストークンの価値還元モデルとしても注目に値します。
とはいえ、法規制や市場の流動性は常に変動します。ユーザーは、そのリスクを理解した上で参加する必要がありますし、EthenaやBinance側にも透明性の維持・説明責任が求められます。今後数週間〜数ヶ月の動向は要注目です。
まとめテーブル
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 導入日 | 2025年9月9日(UTC) |
| 対象ペア | USDE/USDC、USDE/USDT |
| 報酬条件 | 0.01 USDe 以上保有で対象 (スナップショット方式) |
| 報酬配布 | 9月回分は月末一括、10月以降は週次配布 |
| ENAへの影響 | ガバナンストークンの価格上昇 + Fee Switch発動で買い戻し期待 |
| 地域制限 | 日本含む複数地域が対象外 |
仮想通貨イーサリアム(Ethereum/ETH)の購入について
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メタマスクの導入についてはこちらの記事を参考にしてください!
【初心者向け】メタマスク(MetaMask)とは?導入方法図解解説!
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