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BTCマイナー3月2,000万ドル収益減ハッシュプライスと手数料圧縮直撃

2025年3月、ビットコインマイニング業界は収益面で厳しい月となりました。
ハッシュプライス(1PH/sあたりの理論収益)の下落と、ネットワークハッシュレートの急上昇が重なり、マイナーの収益は2月に比べて2,000万ドル縮小したことが新たなデータで明らかになりました。

・マイナーの3月収益:12億2,000万ドル → 2月比2,000万ドル減
・ハッシュプライスは3月初の$48.84 → $46.92(3.93%減
・一時は$54.38まで上昇、3月10日に$44.05まで急落
・オンチェーン手数料:2月→1,645万ドル、3月→1,511万ドル
・ハッシュレートは史上最高の862 EH/sに達し難易度上昇へ
・ブロック生成速度が加速、4月5日に難易度調整が予想
・ブロック容量未満の状態が続き、手数料は1〜4 sat/vBに圧縮

データで見る収益とハッシュプライスの動き

指標2月3月増減
総収益$1.24B$1.22B▼$20M
ハッシュプライス(初日)$48.84$46.92▼3.93%
オンチェーン手数料収入$16.45M$15.11M▼$1.34M
ハッシュレート(最大)850 EH/s前後862 EH/s12EH/s

背景と影響:高ハッシュレートと手数料減少の二重苦

今回の収益減の主因は以下の通りです。

ハッシュプライスの不安定化

3月中にPH/sあたりの収益はピーク($54.38)から19%以上下落し、$44.05まで低下しました。
これはネットワーク全体の競争過熱を反映しています。

手数料収入の圧縮

オンチェーンのトランザクションスループットが停滞し、手数料は1〜4 sat/vBまで低下しました。
ブロックに空きがある状態が続いたことで、マイナーの追加収益源が大きく減少しました。

ハッシュレートの過熱

ハッシュレートが史上最高の862 EH/sに到達しました。
これにより次回(4月5日予定)の難易度調整では上昇が予想され、さらにマイニングの採算性が悪化する可能性があります。

考察:マイナー淘汰フェーズ再来の兆し?

2024年後半以降のビットコイン価格高騰とETF承認ラッシュを背景に、マイニング企業は大規模な設備投資を行ってきました。
その結果、ネットワークのハッシュレートは増加を続ける一方、実需ベースのトランザクション数は頭打ち傾向にあり、手数料という収益の柱が弱体化しています。
この構図は、コスト競争力の低い中小マイナーにとって極めて厳しい環境を意味します。
ハードフォークや半減期前後と同様に、今後数ヶ月で再編や撤退が相次ぐ可能性もあるでしょう。
ビットコインのマイニング量が減るとは?

これは主に「半減期(Halving)」と呼ばれるイベントを指します。
ビットコインは約4年ごとに、マイナーが新たなブロックを生成することで得られる報酬(BTC)の量が
半分に減少します。

・2009年:50BTC → 2012年:25BTC → 2016年:12.5BTC → 2020年:6.25BTC
・次回(2024年4月前後予定):3.125BTCへ減少

供給減少による価格への影響

供給制限による価格の上昇圧力

・マイニング報酬が減る=新規に市場へ出回るBTCの量が減る
・需要が一定以上あれば、供給が減ることで希少性が上がる
・結果として「インフレ耐性のあるデジタルゴールド」として評価が高まりやすい

マイナーの売り圧力減少

・報酬が減れば、マイナーが売却するBTCも相対的に減る可能性がある
・市場への“売り流通量”が抑えられることで、価格が下支えされやすくなる

過去の半減期後の価格推移

半減期半減期時の価格半減期1年後の高値増加率
2012年11月約12ドル約1,150ドル(2013年末)約96倍
2016年7月約650ドル約20,000ドル(2017年末)約30倍
2020年5月約8,500ドル約69,000ドル(2021年末)約8倍

※過去の実績は将来を保証するものではありませんが、半減期後に価格上昇する傾向があったことは注目に値します。

注意点:短期的には不安定な動きも

・半減期後すぐに価格が上がるわけではない(数カ月の調整期があることも)
・需給以外に、マクロ経済・規制・ETF動向なども価格に影響
・一部のマイナーが採算割れで撤退することでネットワークハッシュレートの低下も起こりうる(=一時的な不安)

マイニング量減少は「中長期での上昇圧力」

ポイント影響
供給量の減少希少性が増し、価格上昇しやすい構造に
売り圧の低下マーケットに出るBTCが減り、需給が改善
期待の先行半減期前後には投資家心理がポジティブに傾く傾向あり

特に「デジタルゴールド」や「インフレヘッジ資産」としての認識が強まっている現在、マイニング報酬の減少=価格にとって長期的にポジティブな要因とされるケースが多いです。

まとめ

2025年3月は、マイナーにとって「ハッシュパワーの過熱と経済収益の冷却」が同時に進行した月となりました。
ハッシュプライスの低下と手数料の激減、そして高難易度化のトリプルパンチにより、収益は前月比で約2,000万ドル減少しました。
今後のマイニング戦略は、エネルギー効率・手数料モデル・再投資判断をいかに最適化するかが鍵を握ることになりそうです。

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