InfiniのUカード事業撤退理由:
コンプライアンスコスト急増・収益ゼロ・運営負担の三重苦が要因。
仮想通貨カード業界全体の構造的限界:
Visa/Mastercardネットワークの制約、銀行連携の不安定さにより、スケーラブルなto C事業は難航。
影響銘柄と資金移動の可能性:
USDT・TRXなど一部ステーブルコインに短期的影響、SafePalなど代替手段を持つ銘柄に注目集まる可能性。
Infiniの今後の方向性:
DeFi回帰、BtoB型資産運用事業、非中央集権型金融インフラの構築を重視。
業界の次なる焦点:
規制対応とともに、仮想通貨決済の実用化を支える「金融ライセンス取得型ウォレット」や「包括的ゲートウェイ」の競争が本格化。
Contents
📌 Infini Uカードとは?
Infiniは、USDT/USDCといったステーブルコインを使える仮想通貨対応のプリペイドカード「Uカード」を提供するスタートアップとして注目されていました。
特徴は以下のとおりです:
- 低手数料(0.1%)&キャッシュバック傾向あり
- 利用中の残高に対する「Earn利回り」付きで、DeFi戦略を一般向けに展開
- ChatGPTのサブスクリプション支払いなど、海外サービスの支払い手段として人気
🚨 突然のサービス終了(6月17日)
2025年6月17日、Infiniは全てのCardサービス(Global/Lite/Tech)の利用と新規申請を即時停止すると発表しました。支払い済みの開カード手数料はアカウントに自動返金され、10営業日以内に処理予定とのことです。この発表は、創業者のChristine(郡主)がXでも詳細に説明しています。
✳️ サービス終了の3大要因
1. コンプライアンスコストの急増 🏋️♂️
- KYC/KYT(身元確認や取引監視)費用が膨大
- 発行銀行・カード組織(Visa/Mastercard)へのAMLリスク転嫁
- 電詐など不正利用への対応コストも重荷
創業者も「to Cカード事業に99%のリソースを投じても収益はゼロ」と吐露しています。
2. 高運営負担と収益構造の脆弱性
- 小規模では一枚当たりの手数料収入も少なく、規模拡大が困難
- プロモーションなど補填なしではユーザー獲得も難しい
- 上流業者(銀行・カード網など)が利益を吸い取り、Infini側は薄利低利益
3. 仮想通貨業界内でも相次ぐUカード撤退の潮流
- OneKey、Binanceも既に同様サービスを終了
- WaveCrest(Visaパートナー)の撤退により業界構造的に不安定
✅ Infiniが描く今後の戦略
- BtoB/資産運用(Wealth Management)への注力
- より分散化された決済ソリューションの構築
- DeFiや非中央集権型の金融インフラ開発に回帰
🌐 業界全体への示唆
- Uカードは「仮想通貨を実世界で使うための過渡的製品」に過ぎず、その構造的限界が顕在化
- 規制対応と伝統的決済インフラ(BIN、銀行口座)との関係構築が極めて重要
- SafePalやimTokenのように、銀行ライセンスを含む上位レイヤーへ踏み込むモデルが次世代の勝ち筋と言える
Infini撤退の真因と今後
InfiniのUカード撤退は、単なる企業判断ではなく「Uカードビジネスモデルそのものの限界」の証明だと思います。急拡大とユーザー獲得の熱狂の裏で、最も重い責任とコストはスタートアップが担っており、薄利構造では長期的な継続が到底不可能でした。
ただ、ステーブルコイン×消費という分かりやすいモデルは消費者に好評だったため、「利便性」と「収益性」のバランスをどう取るかが最大の課題。Infiniが今後目指す「分散型決済」は、Web3の理念と合致していますが、実装にあたっては規制当局との調整と従来金融との橋渡しが避けられません。
🔍 注目ポイント
- 規制当局とカード企業の審査基準強化により、Web3プレイヤーがBaaS(Banking as a Service)領域へ進出するか
- Coinbaseのような既存大手がAmExと組む形で「仮想通貨付きカード」の展開
- 規制主体が明確化された状況下で、より包括的なCrypto ↔ Fiatゲートウェイ(口座含む)が台頭する可能性
想定される影響銘柄一覧
| コイン名 | 影響度 | 理由 |
|---|---|---|
| USDT(Tether) | 中 | Uカードの主要決済通貨。決済利用の減少で一部需要減。ただし全体市場では限定的。 |
| USDC(Circle) | 中 | 同上。InfiniはUSDCも利用していたが、他用途が広く影響は限定的。 |
| TRX(Tron) | 中 | Uカードで多く使われていたTRC-20 USDTに関連。決済手段の減少は一時的なトラフィック減の可能性あり。 |
| BNB(BNB Chain) | 低 | 間接的に関連するが、Infini撤退単体では影響は限定的。 |
| ETH(Ethereum) | 低 | メインではなかったが、ERC-20ベースでの決済も存在。DeFi回帰によりむしろ追い風の可能性も。 |
| SFP(SafePal) | 高 | Infini撤退でSafePalなど他の「仮想通貨ウォレット+カード」系サービスに需要が移る可能性。注目が高まる可能性あり。 |
| C98(Coin98) | 中 | クロスチェーンDeFiウォレットであり、同じように「資産管理+決済」市場を狙うプロジェクト。代替ニーズで資金流入の可能性。 |
| NEAR、APT、SUI | 低 | 間接的にDeFi文脈で関連する可能性があるが、現時点でカードサービスとは直接関係なし。 |
考察
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス終了の日付 | 2025年6月17日 |
| 主な理由 | コンプライアンスコスト急増・収益ゼロ・運営負担 |
| 今後の焦点 | 資産運用・BtoB・分散型決済 |
| 業界への示唆 | Uカードは過渡期製品。銀行ライセンス取得など上位レイヤーの重要性が増す |
Infini撤退はニュースではなく、変革の証です。Web3企業が次に進むべきは、単なる“使えるCryptoカード”ではなく「法規制に耐えうる、本質的なCrypto-Fi機能の構築」と覚悟を持って取り組むことだと感じます。
Infiniの決断は誠実かつ責任あるリスクマネジメントでした。ユーザーには丁寧な返金対応を迅速に行い、今後の方向性も明確に示しています。一方で、「分散型」「ネットワーク化」といったWeb3本来の価値を、現実世界の金融基盤にいかにシームレスに結びつけるかが、次の大きな挑戦です。
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